複数本の電線を一まとめにするのに役立つものが結束バンドです。
このバンドは元々は電気工事用の部品として日本で開発され、一度締めると緩まないという特性を持っているものです。これを可能としているのが、バンドの裏面に備わっている凹凸分でトラッキングという名称が付いています。この特性が注目されたことで今では建設現場や医療現場でも結束バンドは大活躍をしているほどです。結束バンドと一言にいっても多種多様なものがあり、建設現場で活用されているものは耐候性が高いものです。
この現場では作業員が使用する足場の組み立てや資材を固定するのに結束バンドが使用されるため、一般的な塩化ビニール製の素材ではなくステンレスとナイロンを複合させた耐候性はもちろんのこと、耐久性も高い製品になっています。使用されている素材とさらに形状も通常のバンドとは異なっていて、締め付けて凹凸部を噛み合わせた上でさらにナットでも固定ができるものです。耐候性の高い結束バンドのことは「インシュロック」という名称でも呼ばれています。長さ15cm以上・幅6cm以上と大きい形状になっていて、一般家庭だとエアコンと室外機をつなぐドレンホースや太陽光パネルの固定に用いられているものです。建設現場の使用頻度が非常に高く、以前であれば番線で固定をしていた足場の組み立てもインシュロックを採用することで短時間且つ高い固定能力を発揮して設置ができるようになりました。