インターネット回線に情報端末を接続するには、モデムと端末間をlanケーブルでつなぐ必要があります。

このlanケーブルとは、ブロードバンド環境が整備された1990年代後半に登場した通信機器のひとつであり、ADSLから光回線の両方に対応しているのが特徴です。ケーブル内にはグラスファイバーが3本入っていて、光の乱反射を利用してデータ通信を可能としています。このケーブルの形状は登場した頃から変わっておらず、不変的な通信機器としても名高いほどです。外見や機能はまったく変わらないlanケーブルですが、唯一この製品を差別化できるものが「BASE」規格の数値です。

このBASEとはlanケーブルのグレードを示しているもので、1から11まで2020年5月時点では販売されています。BASE1から5までは20Mbpsの通信に向いてる製品であると示唆しており、主にADSL回線向けです。数値が大きいほど高速通信に対応するので、現在主流の光回線であればBASE6以上が適応する製品です。BASE数値が大きいlanケーブルを使用するメリットとしては、データ通信時にタイムラグを生じにくいという点です。

たとえば自宅に敷設しているネット回線が10Gbpsの通信速度であった場合、BASE7~8の製品が適正となります。この製品以上のものを使用すればストリーミング動画でもスムーズにダウンロードできますが、BASE6以下の製品では十分な通信速度がでなくてタイムラグが起きてしまいます。そのため、自宅に敷設しているネット回線の速度以上のBASEが大きいケーブルを使用するのが望ましいというわけです。

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