配線ダクトは昨今では一般家庭から医療機関、商業施設などあらゆる場所に備わっている設備です。それだけ我々の身の回りの多くの電気製品があるという証で、機器が増えると必然的に電源ケーブルも同じ数だけ増えるというわけです。卑賎ダクトには主電源につながっているものがあり、このタイプだとダイレクトな配電を可能とします。多くが1、000wまでの電力と制限されていますが、工場等の高圧電流を必要とする場所では分電対応の配線ダクトというもの存在します。

分電対応の配線ダクトは基本、「隠ぺい工法」という設置方法で備える設備です。この隠ぺい工法とは天井・壁・床の内部に配線ダクトカバーを設置し、外側から見えないようになるのが特徴です。これにより内部で各機器に直接電力を送れるので、コンセントを増設する必要もありません。分電対応の場合、壁に制御盤を備えて逐一配電操作をおこなうことも可能です。

たとえば産業機器の製造工場で備わっている分電対応ダクトだと、最大で2、000w以上の高電圧で機械を動かす必要があります。この電圧操作を制御盤でおこない、漏電・ショートといった不具合を未然に防げます。分電対応配線ダクトは直径10cm以上の大きな設備なので、一般家庭や会社内では備えられていません。医療機関でも大病院クラスの施設と限定され、実際に目になさった方は少ないでしょう。

産業設備という位置づけになり、取り扱い・施工は専門知識を有した方のみに限定されます。

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