配線を通すダクトには、様々な種類があります。例えば硬質配線ダクトと言うダクトについては、配線を通す通り穴を硬質化することにより内部の電線が圧力により潰れないようにすることが可能です。配線ダクトの用途は、電力が通う栓を一か所に集めた上で圧力による断裂を防ぐ名目で使用します。その為配線ダクトには硬質とそれ以外の材質で構成された配線の通り穴があるのです。
では、なぜ硬い材質とそうではない材質があるかですが、硬い材質で構成した場合配線ダクト自体が熱を帯びたり、通した電線が何らかでショートしても電線のみが延焼しダクトは残ります。つまり配線を通すべく通り穴は確保されます。しかしながら、硬質の配線ダクトは、自由に形状を変化させる柔軟性はないのです。柔軟性があるダクトは、設置後ある程度人間の手で変形させることが可能です。
つまり電力を供給する電線の通り穴をある程度自由に変形させることが可能なのです。その為配線を通すためのダクトは、硬い金属で覆われたものと樹脂など変形が容易である製品があるということになります。この2種類の配線の通り穴を使用することで、燃焼しても配線の通り穴を確保した場合は硬質、自由に配線を一か所にまとめるべく穴を設置する場合は塩化ビニールのような硬い金属で構成されているダクト以外のダクトを使い分けるのです。なお、配線を一か所に集積する理由についてですが、電力を供給したりする電線の管理を容易にするためにダクトで一つに集約させます。